退職したら何をする?社会保険・税の手続き全体像【チェックリスト】

年金・老後

会社を辞めると、健康保険・年金・雇用保険・税金で、いくつもの手続きが必要になります。なかには期限が決まっているものもあり、放っておくと保険が使えない期間が空いたり、あとで困ったりします。ここでは、退職後にやることを4分野に分けて、全体像とチェックリストでまとめます。2026年6月時点の内容です。

健康保険
切替の期限
退職翌日から14日
年金
切替の期限
14日以内
雇用保険
失業給付
ハローワークで申込
税金
住民税・所得税
時期で手続きが変わる

退職後にやる4つのこと

まずは、どの分野で何を選ぶのかを押さえると、迷いにくくなります。

① 健康保険
選択肢は3つ。任意継続(元の健保を最長2年)、国民健康保険、家族の扶養に入る。どれが安いかは収入や家族構成で変わります。退職の翌日から14日以内の手続きが目安です。
② 年金
次の働き方で分かれます。すぐ働かない・自営なら国民年金(第1号)を自分で納付。配偶者の扶養に入るなら第3号。いずれも14日以内が目安です。
③ 雇用保険(失業給付)
すぐ次の仕事に就かない場合は、ハローワークで求職の申込をして失業給付(基本手当)を受けられます。離職票が必要です。
④ 税金
住民税は退職の時期で徴収方法が変わります。所得税は、年内に再就職せず年末調整を受けない場合、翌年に確定申告で精算します(払いすぎが戻ることもあります)。

手続きの期限の目安

健康保険の切替退職翌日から14〜20日以内(制度により異なる)
国民年金への切替14日以内
失業給付の申込離職票が届き次第すみやかに(受給期間は原則1年)
住民税退職月により一括徴収または自分で納付
確定申告再就職せず年末調整がない場合は翌年2〜3月

チェックリスト

終わったものから印をつけていくと、抜け漏れを防げます。

退職後チェックリスト
□ 離職票・健康保険資格喪失証明書を受け取った
□ 健康保険を「任意継続・国保・扶養」から選んで手続きした
□ 年金を「第1号・第3号」のどちらかに切り替えた
□ ハローワークで失業給付の申込をした(受ける場合)
□ 住民税の納め方を確認した
□ 必要なら翌年に確定申告をする

失業給付・税の手続きも

働く意思があって求職活動をするなら、ハローワークで求職の申し込みをして失業給付の手続きをします(離職票が必要)。税金は、年内に再就職すれば新しい勤め先で年末調整、しなければ翌年に自分で確定申告で精算します。住民税は前年の所得をもとにかかるため、退職後も請求が来る点に注意してください。

確定拠出年金(企業型DC)の移換も

会社の「企業型DC(確定拠出年金)」に入っていた人は、退職後6か月以内に、iDeCoや次の勤め先の制度へ移す手続きが必要です。放っておくと自動的に国民年金基金連合会に移され、手数料がかかるうえ、その間は運用ができません。忘れやすい手続きなので、退職時にあわせて確認しておきましょう。

よくある質問

Q. すぐ再就職する場合は?
新しい勤め先で健康保険・厚生年金に入るので、個人での切替手続きは基本的に不要です。離職票などは念のため受け取っておくと安心です。

Q. 配偶者の扶養に入れる?
退職後の収入の見込みが一定額未満(目安は年130万円未満)などの条件を満たせば、配偶者の健康保険の扶養に入れます。詳しい条件は配偶者の勤め先に確認してください。

Q. まず何から手をつける?
期限が短い健康保険(14〜20日)と年金(14日)の切り替えを先に。失業給付や税の手続きはその後でも間に合います。

Q. 健康保険証はいつ返す?
退職時に勤め先へ返却します。次の健康保険(任意継続・国保・扶養)への切り替え手続きを忘れずに行ってください。

※本記事は2026年6月時点の一般的な手続きの流れです。期限や必要書類は、加入していた健康保険・お住まいの市区町村・ハローワークによって異なります。実際の手続きは各窓口の案内に従ってください。
(執筆:さちこ)

参考(公式・一次情報)

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