親の年金はいくらか。把握する方法と、聞きにくいときの切り出し方

親の年金はいくらか。把握する方法と、聞きにくいときの切り出し方 お金と制度

介護や施設の話になると、必ず「親の年金はいくらか」に行き着きます。月々の費用を年金の範囲に収められるかどうかで、選べるものが変わるからです。

ただ、親の年金額を正確に知っている子は少数派です。聞きにくい話題でもあります。

この記事では、年金額を確かめる方法、書類がどこにあるか、聞きにくいときの切り出し方をまとめました。

確かめる方法は3つ

年金振込通知書を見る

いちばん確実で早いのがこれです。毎年6月ごろ、日本年金機構から本人あてにはがきが届き、1回(2か月分)の振込額が書かれています。2で割れば月額です。

保管場所は、通帳や保険証書と同じ引き出しにあることが多いです。見当たらなければ、年金が振り込まれる通帳の記帳でも分かります。偶数月の15日に「ネンキン」の入金があります。

ねんきんネットで見る

本人のマイナンバーカードがあれば、マイナポータル経由で「ねんきんネット」に入れて、受給額を画面で確認できます。本人と一緒に操作する形なら、書類を探すより早いこともあります。

年金事務所で聞く

書類が見つからず、本人も分からない場合は、年金事務所で確認できます。本人以外が聞くには委任状が要ります。本人が同行できるなら、その場で全部分かります。

目安としての平均額

厚生労働省の統計では、会社員だった人が受け取る老齢厚生年金は平均で月15万円前後です。自営業などで国民年金だけの人は、平均で月6万円弱です(令和6年度)。

この差は大きいです。国民年金だけの親の場合、施設の月額が年金だけでは足りない前提で、早めにお金の全体を見ておく必要があります。足りないときの制度は、介護のお金が足りないとき。負担を減らす制度は段階的にあるの記事にまとめています。

聞きにくいときの切り出し方

お金の話は、親子でも切り出しにくいものです。使いやすい入り方をいくつか挙げます。

  • 出来事を入り口にする。親の入院や、知人の介護の話が出たときは、自然に続けられます。「もしものとき、費用はどのくらい見ておけばいいのかな」
  • 自分の話から始める。「自分の年金を調べてみたんだけど」と、まず自分の額を見せると、話が対等な形で進みます
  • 金額でなく場所を聞く。いくらかを聞くより、「年金の書類ってどこにある?」のほうが答えやすい質問です。額は書類が教えてくれます

一度で全部を聞き出す必要はありません。書類の場所さえ分かれば、必要になったときに確かめられます。

年金額と一緒に見ておくもの

費用の計画に使うなら、年金額とあわせて次の3つが分かると、全体像がそろいます。

  • 預貯金のおおよその額と、通帳のありか
  • 生命保険・医療保険の有無と証書のありか
  • 住まいが持ち家か賃貸か、ローンの有無

預貯金の管理は親の預貯金は誰が管理する?代理で下ろす方法と限界の記事に、認知症になったときに口座が動かせなくなる問題は親が認知症になると口座が凍結される。その前にできる備えの記事に続けて書いています。

まとめ

親の年金額は、6月ごろ届く年金振込通知書か、年金の通帳でわかります。平均は厚生年金で月15万円前後、国民年金だけなら6万円弱です。

聞きにくいときは、額でなく書類の場所から。年金・預貯金・保険・住まいの4つが揃うと、介護のお金の計画が立ちます。

この記事は2026年9月時点の情報で書いています。

出典(2件)

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さちこ

初めての手続きは、誰でも戸惑います。私自身がそのときに慌てないよう調べたことを、手引きの形で残しています。元地方公務員・FP2級。

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