葬儀の形式は、参列の範囲と日数で4つに分かれます。いま主流は家族葬で、直近の全国調査では半数を占めます。大きな式でないと失礼、ということはありません。
この記事では、4つの形式の違いと費用の実データ、形式を選ぶときの考え方をまとめました。「みんなはどうしているのか」が知りたいときの材料にしてください。
4つの形式と費用の実データ
| 形式 | 参列の範囲・日数 | 割合 | 費用総額の平均 |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | 親族+知人・近所・会社関係。通夜+告別式の2日 | 30.1% | 161.3万円 |
| 家族葬 | 家族と近い親族が中心。通夜+告別式の2日 | 50.0% | 105.7万円 |
| 一日葬 | 通夜を省き告別式のみの1日 | 10.2% | 87.5万円 |
| 直葬・火葬式 | 式を行わず火葬のみ | 9.6% | 42.8万円 |
総額の全国平均は118.5万円で、内訳は葬儀の基本料金75.7万円+飲食費20.7万円+返礼品22.0万円です。広告で見る「〇〇万円から」は基本料金の一部だけのことが多く、総額とは別物として読みます。
形式を選ぶ軸は「誰に見送ってほしいか」
費用の差は目につきますが、先に決めるのは参列の範囲です。
- 親の交友関係が広い・地域や会社のつながりが濃い:一般葬が向きます。呼ばなかった方への連絡や弔問対応が、あとから重くなるためです
- 高齢で交友関係が絞られている:家族葬が選ばれる典型です。半数が選ぶ形なので、遠慮は要りません
- 参列者の体力や日程の負担を減らしたい:一日葬。ただし通夜が無いことを親族がどう受け止めるかは確認しておきます
- 式そのものを望まない・費用を最小にしたい:直葬。お別れの時間は火葬前の短い時間だけになる点は、あとで悔いが残りやすいところなので家族で話してから決めます
家族葬や直葬にした場合、葬儀後に自宅への弔問が続くことがあります。参列を絞ることは、対応が式のあとに分散することでもあります。ここは織り込んでおいてください。
費用の差がどこから来るか
- 参列者の人数:飲食と返礼品は人数に比例します。一般葬と家族葬の差の多くはここです
- 日数:通夜を省けば式場使用料や人件費が1日分減ります
- 祭壇・棺などのグレード:同じ形式でも上下の幅が大きい部分です
つまり「形式を決めれば費用が決まる」のではなく、人数×日数×グレードの掛け算です。見積もりの読み方は葬儀社の探し方と見積もりの読み方。総額はここで決まるの記事に書いています。
まとめ
主流は家族葬(50%・平均105.7万円)。形式は費用より先に「誰に見送ってほしいか」で決めます。費用は人数×日数×グレードで動くと知っておくと、見積もりの場で迷いにくくなります。
数字は2024年の調査時点のものです。地域と葬儀社で幅があるので、目安として使ってください。
出典(1件)
- 鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」(2024年)(総額平均118.5万円=基本75.7万+飲食20.7万+返礼品22.0万、形式別の割合と費用/2026年9月確認)
READ NEXTあわせて読みたい




