介護休業給付金は、家族の介護のために仕事を休んだとき、雇用保険から受け取れるお金です。育児休業給付金の介護版にあたります。「親の介護で一定期間休みたいけれど収入が不安」というときに、生活を支えてくれる制度です。ここでは金額・期間・条件・申請をまとめます。2026年6月時点の内容です。
いくらもらえる?
金額は、おおまかに「休業開始時の賃金日額 × 支給日数 × 67%」で計算します。育児休業給付金と同じく額面をもとにした概算で考えると、イメージがずれにくくなります。
期間は通算93日・3回まで分けられる
介護休業は、対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限に分割して取得できます。介護はいつまで続くか読みにくいものなので、「まず体制づくりに数日」「施設を探す期間にまた数週間」というように、状況に合わせて分けて使えるのが特徴です。対象家族は、配偶者・父母・子・配偶者の父母・祖父母・兄弟姉妹・孫などです。
受け取れる人の条件
・介護休業を開始した日の前2年間に、賃金支払いの基礎日数が11日以上ある月が12か月以上ある
・2週間以上の常時介護が必要な家族を介護するための休業であること
「介護休業」と「介護休暇」は別もの
申請はどうする?
介護休業を取りたいときは、原則として休業開始の2週間前までに勤め先へ申し出ます。給付金の支給申請は、勤め先を通じてハローワークに行うのが一般的で、休業が終わったあとにまとめて手続きします。必要書類は勤め先やハローワークで確認してください。
申請から振込までの流れ
休業以外の「両立支援」も使える
まとまって休む介護休業のほかにも、仕事を続けながら介護するための制度があります。組み合わせて使うと、無理なく両立しやすくなります。
社会保険料は免除されない点に注意
育児休業との大きな違いとして、介護休業中は社会保険料(健康保険・厚生年金)の免除がありません。休業して給与が止まっても、保険料の負担は続きます。給付金(67%)は受け取れますが、手取りを考えるときは、保険料の支払いが残ることも見込んでおくと、想定とのズレを防げます。
よくある質問
Q. 親が2人とも介護が必要になったら?
給付は「対象家族1人につき通算93日」です。父・母それぞれが対象家族なので、それぞれに93日の枠があります。
Q. パートでももらえる?
雇用保険に加入していて、被保険者期間などの条件を満たせば対象です。雇用保険に入っていない働き方の場合は対象外です。
Q. 介護休業中に会社から給与は出る?
会社によります。給与が支払われると、その額に応じて給付金が調整・不支給になることがあります。取得前に勤め先に確認しておくと安心です。
Q. 男性も取れる?
取れます。性別を問わず、対象家族を介護する被保険者であれば対象です。
Q. 介護休業給付金に税金はかかる?
育児休業給付金と同じく非課税です。受け取った給付金に所得税はかかりません。
Q. 3回に分けるときの注意は?
合計で93日以内が上限です。分けて取るたびに、原則として開始の2週間前までに勤め先へ申し出ます。
(執筆:さちこ)

