役所と年金の手続きが一段落したら、次は生活まわりの契約です。銀行口座、電気・ガス・水道、携帯電話。数は多いですが、期限のあるものはほとんどありません。
この記事では、先にやると後が楽になる順番と、それぞれの窓口・必要書類の目安をまとめました。慌てて全部やる必要はない、とまず知ってから読み始めてください。
先に考えること。引き落としの整理
順番には理由があります。銀行に死亡を連絡すると、その口座は入出金が止まります。電気代などの引き落としも止まります。先に「その口座から何が引き落とされているか」を把握しておかないと、あとで督促状が届きます。
1
通帳・明細で引き落とし一覧を作る:数か月分さかのぼって拾い出す
2
残す契約の支払い方法を変える:実家の電気・ガス・水道など、使い続けるものは名義と引き落とし口座を家族へ
3
やめる契約を解約する:携帯、サブスク、新聞、使わないサービス
4
銀行に死亡の連絡:相続手続きの案内が届き、遺産分割に沿って払い戻し・名義変更へ
銀行口座。凍結は「守り」でもある
口座が止まるのは、相続財産を勝手に動かせないようにするためで、家族を困らせるためではありません。止まったあとの流れは決まっています。
- 銀行に連絡すると、相続手続きの書類一式が案内されます
- 必要になるのは、戸籍関係の書類(または法定相続情報一覧図)、相続人全員の印鑑証明、遺産分割協議書か銀行所定の同意書など
- 複数の銀行に口座があれば、銀行ごとに同じ手続きを繰り返します。戸籍謄本と法定相続情報一覧図。相続の書類はまとめて取るの記事で書く法定相続情報一覧図が、ここで効きます
葬儀費用などで急ぎのお金が要る場合は、凍結後でも一部を払い戻せる仮払い制度があります。預金の3分の1×法定相続分、同じ銀行では合計150万円が上限です。
公共料金・携帯・その他
| 契約 | 手続き | メモ |
|---|---|---|
| 電気・ガス・水道 | 電話かWebで名義変更・支払い変更 | 空き家として残す場合も契約はいったん整理 |
| 携帯電話 | 店舗で解約(死亡の場合、解約金なしが一般的) | 死亡がわかる書類+来店者の本人確認書類。中のデータを残したい場合は解約前に取り出す |
| NHK・新聞・サブスク | 解約か名義変更 | デジタル遺品とサブスクの解約。スマホのロックが開けないときの記事の手順で拾い出す |
| 運転免許証・パスポート | 返納 | 警察署・パスポートセンターへ。急ぎません |
| クレジットカード | カード会社に死亡の連絡 | 年会費と課金を止める。未払い分は相続の対象 |
携帯の解約は、故人のスマホで使っていた認証(銀行アプリやサブスクの確認コード)が使えなくなる、という副作用があります。他の手続きでスマホの認証が要るものを先に済ませてから解約すると安全です。
まとめ
順番は、引き落とし一覧→残す契約の付け替え→やめる契約の解約→銀行への連絡。凍結は守りの仕組みで、急ぎのお金には仮払い制度があります。
期限のある手続きはほぼないので、1〜2か月かけて順に片付ければ十分です。
出典(2件)
- 全国銀行協会 預金相続の手続の流れ(死亡連絡後の取引停止・相続手続きの流れと必要書類/2026年9月確認)
- e-Gov法令検索 民法(909条の2 遺産分割前の預貯金の払戻し=法定相続分の3分の1・法務省令で定める上限額/2026年9月確認)
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