親の介護を調べ始めると、あちこちで「地域包括支援センター」の名前が出てきます。介護の入口にある、公的な相談窓口です。
何を相談する場所なのか、どこにあるのか、遠方の子でも使えるのか。最初に知っておくと、迷ったときの行き先がひとつに定まります。
この記事では、地域包括支援センターの役割、相談できること、探し方、相談の流れをまとめました。
どんな場所か
市区町村が設置する、高齢者の総合相談窓口です。介護保険法に基づく公的な機関で、全国に約5,400か所あります。おおむね中学校区にひとつの計算です。
相談は無料です。介護が始まる前の「なんとなく心配」の段階から使えます。
名前は地域によって違うことがあります。「高齢者あんしん相談センター」「高齢者サポートセンター」などの看板でも、中身は同じです。
3つの専門職がいる
地域包括支援センターの3職種
3人の専門職がチームで動く建て付けなので、相談の中身がどの分野でも、たらい回しになりにくい場所です。
相談できること
- 介護が必要かもしれない、という段階の相談全般
- 要介護認定の申請の相談と代行
- 要支援1・2の人のケアプラン作成
- ケアマネジャー探し。居宅介護支援事業所の一覧の提供
- 高齢者虐待、悪質商法の被害、成年後見制度の相談
- 介護する家族側の悩み
「どこに聞けばいいか分からないことを、とりあえず持ち込む場所」と覚えておけば足ります。管轄が違う相談は、適切な窓口につないでくれます。
探し方。担当は親の住所で決まる
センターには担当地域があり、親の住所で担当センターが決まります。子の住所ではありません。
探し方は、「(親の市区町村名) 地域包括支援センター」で検索するのが早いです。市区町村のサイトに、住所ごとの担当一覧があります。分からなければ、市区町村の介護保険課に電話して聞けます。
遠方に住む子が、親の地域のセンターに電話して構いません。「離れて暮らす親のことで相談したい」という電話は日常的に受けています。
相談の流れ
予約なしでも受け付けていますが、電話で日時を決めてから行くほうが、担当職種を揃えて待っていてくれます。
本人が窓口に行けない場合は、自宅への訪問もしています。「本人が外出できない」と伝えれば、訪問での相談を組んでくれます。
相談のときは、親の状態が分かるメモ(困っていること、受診中の病気、生活の様子)があると話が早いです。認定調査では何を聞かれる?74項目の中身と立ち会いの準備の記事で挙げた準備メモが、そのまま使えます。
センターは介護サービスの契約先ではありません。何かを売り込まれる場ではないので、身構えずに使えます。
まとめ
地域包括支援センターは、市区町村が置く高齢者の総合相談窓口で、無料です。保健師・社会福祉士・主任ケアマネの3職種が揃っています。
担当は親の住所で決まり、遠方の子からの電話相談も受けています。介護の入口で迷ったら、まずここです。
この記事は2026年8月時点の制度で書いています。
出典(2件)
- 厚生労働省 地域包括支援センターの概要(設置主体=市区町村、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の配置、全国約5,400か所(2023年時点5,431か所)、総合相談支援・権利擁護等の業務/2026年8月確認)
- 介護保険法 第115条の46(地域包括支援センターの設置根拠/2026年8月確認)
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