遺品整理の業者選びで怖いのは、金額の高い安いより「悪い業者に当たること」です。当日の追加請求、無断処分、回収した物の不法投棄。どれも消費生活センターに相談事例が寄せられています。
ただ、悪質業者のやり口は型が決まっています。契約前に見分けるチェックポイントと、当たってしまったときの対処をまとめました。
契約前に外せる。危険サイン5つ
- 「無料回収」をうたう。回収と処分には必ず費用がかかります。無料の入り口から高額請求や不法投棄につながる型は、国民生活センターがくり返し注意喚起しています
- 現地を見ずに金額を確定させる。物量を見ない金額は、当日の追加請求の伏線です
- 見積書に「一式」しか書かない。内訳のない見積もりは、あとから何とでも言えます
- その場で契約を迫る。「今日決めれば割引」は典型です
- 許可の表示がない。家庭の不用品を有料で運ぶには市町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が要ります。サイトに許可番号の記載がなければ、聞いて確かめます
ひとつでも当てはまったら、急いでいても他を探すほうが結局早いです。
不法投棄は、頼んだ側も無関係でいられない
無許可の業者に渡した家財が山や空き地に捨てられる事例があります。捨てたのは業者でも、出どころが特定されると、依頼した側が撤去や費用の負担を求められる場合があります。
「安く引き取ってくれたから」で終わらないのが廃棄物の怖さです。許可の確認は、自分を守る確認だと思ってください。
契約してしまったあとの対処
- 訪問販売にあたる契約は、書面を受け取った日から8日間クーリング・オフの対象です。自宅に来てもらってその場で契約した場合はここに入る余地があります
- 当日の追加請求に納得できないときは、その場で払い切らず、消費者ホットライン188に相談します
- 「支払ったが作業されない」「無断で処分された」も、泣き寝入りせず188へ。お住まいの消費生活センターにつながります
見積もりの取り方そのものは、遺品整理の費用相場と見積もりの取り方の記事に書いたとおりです。2〜3社から書面で取っていれば、この記事の危険サインの大半は自然と避けられます。
まとめ
危険サインは、無料回収・現地を見ない見積もり・内訳のない見積書・即決の圧力・許可の不表示の5つ。ひとつでもあれば外す。
契約後でも、訪問契約なら8日間のクーリング・オフがあり、困ったら188があります。急がされているときほど、一晩置いてから決めてください。
出典(2件)
- 国民生活センター「遺品整理サービスでの契約トラブル」(急かされ契約・高額キャンセル料・追加請求・無断処分の事例/2026年9月確認)
- 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」(家庭の廃棄物の収集運搬には市町村の許可が必要・無料回収をうたう無許可業者の高額請求や不法投棄の注意喚起/2026年9月確認)
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