遺品整理を業者に頼むと決めたら、次に気になるのは費用です。ただ、検索して出てくる「間取り別の相場表」は、各社がバラバラの条件で出している目安にすぎず、公的な統計はありません。
相場表を眺めるより、何で金額が決まるかを知って、複数社の見積もりを同じ条件で比べるほうが確実です。この記事はその手順をまとめました。
金額は間取りではなく、この4つで決まる
- 物の量。同じ2DKでも、暮らしたのが5年か40年かで倍以上変わります。金額の本体はトラックの台数と人件費です
- 搬出の条件。エレベーターの有無、階段の階数、トラックを近くに停められるか
- 分別と処分の中身。家電リサイクル対象(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)や仏壇・ピアノは別料金になりやすい項目です
- 買取の相殺。値が付く物があれば、処分費用から引かれます
だから電話やメールだけの見積もりは当てになりません。現地を見てもらった上での書面の見積もりが前提です。
よく起きているトラブル
国民生活センターには、遺品整理サービスの相談が年間100件前後寄せられています。型は決まっています。
- 作業当日に「思ったより量が多い」と追加され、最終的に見積金額の2倍を請求された
- 見積もりの場で急かされて契約し、解約しようとしたら高額なキャンセル料を求められた
- 残してほしいと頼んだ物を、そのまま処分された
どれも、見積もりの取り方で防げる型です。
見積もりで確認すること5つ
- 2〜3社から取る。1社だけでは高いか安いかの判断がつきません
- 追加料金の条件。「当日、量が増えたらどうなるか」を見積書に書いてもらう
- キャンセル料の発生時期と金額。契約前に確認します
- 残す物のリスト。口頭でなく書面やメールで渡す
- 一般廃棄物収集運搬業の許可。家財処分と遺品整理はどう違う?頼む業者と費用の違いの記事で書いた確認です
その場で契約を迫る業者は、それだけで候補から外して構いません。困ったときの相談先は消費者ホットライン188です。
費用を下げる余地
- 自分たちで減らせる物(衣類・紙類・小物)は先に自治体のごみ収集で出しておく
- 書籍・カメラ・貴金属・着物など、値の付く物は買取と相殺する
- 退去期限などの急ぎがなければ、時期をずらして相見積もりの時間を確保する
ただし、貴重品と書類を探し終える前に物を減らし始めるのは危険です。探し方は通帳・権利証・保険証券はどこにある?重要書類の探し方の記事にまとめています。
まとめ
遺品整理の費用は、物量・搬出条件・処分の中身・買取相殺で決まります。現地を見た書面見積もりを2〜3社から取り、追加料金とキャンセル料の条件を先に固める。これだけでトラブルの大半は避けられます。
出典(1件)
- 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」(相談件数年間100件前後・見積金額の2倍請求・高額キャンセル料・無断処分の事例と助言/2026年9月確認)
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